2月27日、中国のスポーツ行政を担当する国家体育総局が北京で「2025年全面的厳格な党統治」に関する重要会議を開いた。この会議では、中国共産党の方針を徹底し、スポーツ分野における党の指導を強化する取り組みについて話し合われた。
主な出席者と会議の概要
会議には高志丹総局長をはじめ、習騏紀律検査監察グループ組長、劉国永・張家勝副局長、李静副局長など体育総局の主要幹部が出席した。また、中央規律検査委員会からも関係者が参加した。
過去1年間の成果
高志丹総局長は講演で、この1年間に達成した主な成果として次の点を挙げた:
- 体育総局内での政治的な意識向上
- 党の規律に関する学習の深化
- 組織内の風紀改善の推進
- 不正行為防止の強化
- 汚職防止の取り組み強化
- 監督体制の強化
- 政治環境の改善
現在の課題
しかし、高総局長は依然として次のような課題があると指摘した:
- 習近平総書記の指導的立場や党の指導に対する理解と実践にばらつきがある
- 党員幹部の規律意識をさらに高める必要がある
- 党統治の責任が組織の各レベルに十分に浸透していない
- スポーツ分野の改革をさらに進め、業界全体の健全化が必要である
2025年に向けた5つの重点施策
これらの課題に対処するため、高総局長は2025年に向けて5つの重点施策を提案した:
- 党の政治的基盤を強化し、党中央の決定を確実に実行する
- 党の規律を徹底し、党員幹部が模範となる意識を高める
- 形式主義・官僚主義・享楽主義・奢侈主義といった「四つの悪弊」を是正する
- 腐敗防止の取り組みを徹底する
- 部門間の協力体制を構築し、監督を強化する
スポーツ界の成果と今後の展望
習騏紀律検査監察グループ組長は、2024年の成果として体育総局の政治環境の改善とパリオリンピックでの好成績、サッカー改革の進展などを評価した。
一方で、スポーツ界の腐敗撲滅には長期的な取り組みが必要だと警告した。特に「一部幹部の汚職」「改革の停滞」「不正行為の根絶不足」などの課題を指摘し、引き続き改革と監督の強化が重要だと強調した。
この会議には、体育総局の各部門責任者、全国的な体育関連団体の幹部、スポーツ企業の経営者など多くの関係者が参加し、党の指導のもとでスポーツ分野の健全な発展を目指す方針を共有した。
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