← 歴史的アーカイブ一覧へまた1週間、更新の空白を作ってしまった。出張等が重なり、このスポーツが面白い時期に中国スポーツをウォッチする機会を逃したのは残念である。ただ、時間の許す限り、テレビ観戦は行なった。
まずは何と言っても、東京で行なわれた世界フィギュア選手権だろう。日本としては、女子シングルの安藤と浅田の一騎打ちが大きな見所となったが、中国的にいえば、やはり伝統的に強いペア種目だろう。
ベテランの申雪・趙宏博組はSP(ショートプログラム)でのリードを守り、フリーでも抜群の安定感を見せて、計203.50を獲得し、優勝を果たした。また去年の覇者、ホウ清・トウ健組はSPでは3位だったものの、フリーで盛り返し、ドイツ勢を逆転して、2位に入り、健在ぶりを示した。ケガなどで十分な調整が出来なかった張丹・張昊組はSPで10位と出遅れたものの、フリーで挽回し、5位につけた。
それにしても、申雪・趙宏博の演技は圧巻だった。SP、フリーともに、演技開始から、安定感を崩さない。世界一ダイナミックなペア、テクニックNO1ペアとも言われる二人のコンビネーション、力強さ、繊細さ。どれをとっても、演技の最初から最後まで抜群で、彼らには「緊張」という言葉がないのか、と思ってしまう。そういえば、時同じくして開かれている世界水泳選手権の「飛び込み」に出場する中国勢にも『取るべき金』を平然と着実に取ってしまう「精神的強さ」を感じる。その『精神面でのコントロール法』を彼らはどう会得しているのか、その選手育成法に大きな興味が沸く。
申雪・趙宏博は、3度目の世界選手権制覇となった今大会を区切りに、一旦、『国家チーム』を離れる。ソルトレーク五輪で中国に初めての銀メダルをもたらし、トリノ五輪では、後続に先を譲ったものの、3位。中国フィギュアを引っ張ってきた最大の功労者といってもよい。演技終了後は、姚濱コーチと涙を流して、固く抱き合い、申雪は「これが最後」、趙宏博は「最終日のアイスショー以降の予定は未定」と述べた。
15年間、コンビを組み、フィギュア界のベストカップルといわれた二人は、来年、結婚する。それまでも二人が恋人同士であることは、公然の秘密となっていたが、今大会終了後、これを公式の場で認め、公私ともに『ベストカップル』として、人生を歩むことになる。
男性の趙宏博は今年9月で34歳になる。フィギュアの世界ではベテランである。だが二人の競技人生にもう一つ、欠けているものがある。それは冬季五輪の金メダル。趙宏博は「もしも条件が許せば、2009年に復活して、2010年のバンクーバーに挑戦したい」と語った。その頃、趙宏博は37歳。だが、ソルトレークの銀メダルも「奇跡」といわれた。3年後にもう一つの『奇跡』が起きても、何ら不思議ではない。申雪・趙宏博のパワーあふれる演技は次のバンクーバーの舞台でもぜひ見たいものである。
HISTORICAL ARCHIVE / 2007-03
世界フィギュア閉幕、申雪・趙宏博に中国のすごさを見た
過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
- 原掲載先
- スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
- 筆者(原ページ署名)
- 朝倉浩之
- 当時の公開日時
- 2007/03/26 16:59 GMT+9
- 公開日時の根拠
- dc:dateとページ内日付・投稿時刻を照合一致
- 復元元URL
- http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/article/53
- 保存日時(UTC)
- 2007-10-10T22:53:36Z
- Internet Archive
- 保存ページを開く ↗
- 本文の復元状況
- 保存本文を抽出し原HTMLと照合済み。保存前の欠落や編集履歴は未確認。
- 写真の復元状況
- 抽出した本文に画像参照はありません。
抽出した本文に画像参照はありません。
← 歴史的アーカイブ一覧へ