← 歴史的アーカイブ一覧へ「筆記試験に通らなければ出場資格剥奪」・・・
今年、山東省で行われる中華人民共和国全国運動会(日本の国体に当たるが4年に1度行われる)の陸上競技について、先日、中国陸上協会が通達を出した。
ちなみに「全国運動会」は国内最大のスポーツ大会。中国ではもっとも、重視される大会である。
参照:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/asa8043/
これは陸上の大会期間中、各省から任意に抽出した選手に筆記試験を受けさせ、各省の40%以上が「合格」しなかった場合、その省チームの出場は取り消し。それまでの成績もオジャンになるというもの。
スポーツ選手の「教養レベル」が問題になっている昨今、その改革か?と思いきや、試験の内容はどうやら「ドーピング知識」に関するものらしい。
というのも、前回の全国運動会(2005年10月9日~21日 江蘇省)では、陸上の当時中国第一人者であった中長距離の孫英杰にドーピングが発覚。これにより、彼女は北京五輪直前まで出場停止となり、結局、まともな調整もできず、選手生命を棒に振った。中国建国60周年の記念の年である今年の全国運動会では「絶対にこのような“マイナス事件”を起こしてはならない」と中国陸協の競技部、蒲志強部長は言う。
さて、その内容だが、実はすでに全国運動会の前哨戦ともなっている六城会(6都市の選手が集まる大会)で実施されており、その内容は明らかになっている。
試験は4つの類型があり、「穴埋め」「選択」「状況判断」「思考」。試験時間は35分から40分で、選手によっては20分程度で終えた人もいるという。「ドーピングの検尿の際、係員が身分証を提示しなければ選手は検査を拒否できる。○か×か」というような問題だそうだ。
この試験に対し、すでに各省では「試験対策」を始めており、江蘇省ではドーピングの基礎知識や条文などを記した「ドーピング手帳(8ページ)」を作成し、選手に配っている。また同省の担当者によると、大会直前に選手全員を集めて、研修会を開き、試験に備えるという。また模擬試験を作成して実施している省も。
ちなみに、「中国陸上の英雄」劉翔も上海チームの一員として、出場予定。彼についても「試験は全員平等。ただ彼ほどの大会経験があれば、当然知っているはずの知識ばかり。むしろ、国際経験の少ない若い選手が心配だ(蒲志強)」とのことだ。
基礎知識は試験で・・・というのは、中国の建前社会の中でよく行われる。私も中国の国営企業に所属していたころは、「試験」が行われたことがあった。「外国人就業規則について」「入国管理業務について」などというものだ。大抵は、それとともに「回答集」が一緒についてきて、それを見ながら答える・・・という意味のないものだった。まさに「建前」の世界なのだが、今回のドーピング試験はどうなのだろう。
それにしても、とてつもない厳しいトレーニングを受け、ようやく出場を果たした4年に1度の国内最大のスポーツ大会・・・ここで課されるのが筆記試験、というのは、中国のアスリートも大変である。
追記
ちなみに28日、IOC(国際五輪委員会)は北京五輪でのドーピングの最終結果について発表。再検査を受けた948例のうち、6選手の7標本が「陽性」と判断された。氏名については公開されていないが、該当選手の所属する国(地域)の五輪委員会には検査結果が通知される。
IOCの公式声明によると、そのうち新型薬物CERAが847例あり、陽性反応はいずれも、その中で検出されたということだ。
また中国五輪組織委員会によると、その中に中国選手は含まれていないとのこと。
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HISTORICAL ARCHIVE / 2009-04
スポーツ選手もつらいよ・・・全国選手権に筆記試験義務付け
過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
- 原掲載先
- スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
- 筆者(原ページ署名)
- asa8043
- 当時の公開日時
- 2009/04/29 11:16 GMT+9
- 公開日時の根拠
- dc:dateとページ内日付・投稿時刻を照合一致
- 復元元URL
- http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/513
- 保存日時(UTC)
- 2009-04-30T21:49:44Z
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