← 歴史的アーカイブ一覧へジュニアユース大会での「替え玉」事件の渦中にある中国の女子サッカーでまた問題を起きた。
国家を挙げて開催される全国運動会(4年に1度開催の総合スポーツ大会)が今年山東省で開かれる。そのサッカーの予選で、「またまた」暴力沙汰が発生した。しかも、女子サッカーでの出来事。事件に関わった新疆チームの女子選手10名が大会への参加資格を取り消され、コーチ二人も処分を受けた。
24日午前、四川省・成都で行われた全国運動会の新疆対北京の一戦。両チーム無得点で前半を終え、後半開始早々。北京がゴールを決め、1点を先制したが、これを新疆が「オフサイドではないか」と抗議。コーチと選手の一部が副審らに詰め寄り、5分間、試合は中断した。主審は、コーチを退場処分にし、執拗な抗議を行った選手に警告。試合は結局、北京がさらにもう一点を加えて、0-2で新疆が敗れた。
試合終了後、スタンドで観戦していた新疆の2軍選手と退場したコーチが「オフサイド」の件について声を挙げ、そのままグラウンドに下りて副審に詰め寄った。これに試合に出場していた選手も加わって、30人以上が副審を囲む騒ぎが始まったという。
のちの証言によると、選手が審判に対してモノを投げる、暴力を振るうなどの行為があった模様。止めに入った警備員もケガをし、「選手に殴られた。審判もやられた」、「新疆の選手は審判の髪の毛をつかんでいた。われわれも何度も全身を殴られた。シャツの上には足跡がいくつも残っていた」と証言する。審判は警備員に守られながら、球場を後にしたが、この「騒ぎ」は5分以上続いたそうだ。
この「暴力事件」を重く見た協会は翌日すぐに処分を発表。前述のようにコーチ2名を含む12名が全国運動会への参加資格を剥奪された。
この「全国運動会」、日本でいう国体ともいわれるが、その重要性は国体の比ではない。実は中国のスポーツ界ではもっとも重要視されている大会で五輪級、国家代表級の選手たちが、それぞれ所属の省チームごとに出場し、ガチンコ勝負を繰り広げる。というのも、その結果が各省に振り分けられるスポーツ予算に大きな影響を及ぼすから。しかも、いわゆる「スポーツ官僚」の出世にも関わってくるから大変だ。五輪はあくまで「名誉・名声」を目指すに過ぎないのに対し、こちらの勝負は死活問題というわけである。
ということで、選手たちもまた五輪と同じく、いや場合によっては五輪以上に「本気モード」であり、考えようによっては、今回もその「本気」さが生んだともいえなくもない。
また国際級ならともかく、審判のレベルも時には決して高くないのも事実。この日の午後には、.浙江省チームが審判の判定に不服を申し立てるなど、問題も多い。
しかし、そうはいっても、判定が気に食わないからといって、試合後、審判を取り囲んで「手篭めにする」など、許されるわけがない。
中国サッカーといえば、五輪代表が欧州遠征で“暴動”を起こしたり、代表チームがラフプレーの連続で世界中の批判を受けたりと、「暴力系」の不祥事を幾度となく起こしている。今回はあくまで国内大会ではあるが、根っこは同じだろう。
「女子サッカーよ、お前もか」・・・国家代表ではないものの、地域を代表する選手たちが起こした今回の騒動を見るに、中国サッカーの病巣は深い。
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女子サッカー
全国運動会
HISTORICAL ARCHIVE / 2009-04
中国女子サッカー、審判を手篭めに?12人を処分
過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
- 原掲載先
- スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
- 筆者(原ページ署名)
- asa8043
- 当時の公開日時
- 2009/04/27 00:11 GMT+9
- 公開日時の根拠
- dc:dateとページ内日付・投稿時刻を照合一致
- 復元元URL
- http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/511
- 保存日時(UTC)
- 2009-04-30T07:09:36Z
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