← 歴史的アーカイブ一覧へ昨日開幕した全国政治協商会議の代表名簿の中に、一際、目を引く名前があった。
陸上110m障害の世界記録保持者である劉翔、そして女子テニスのダブルスで全豪、全英オープンを制した鄭潔の二人である。
全国政治協商会議には、政界だけでなく、芸能界、スポーツ界、そして『出稼ぎ者』などあらゆる“業界”の代表が名を連ねている。
その中の『スポーツ界』代表として、選出された二人だが、いざ蓋を開けてみると、彼らの姿はなかった。
それもそのはず、まず中国の陸上代表はインドア大会に出場するため、今月1日、スペインに向けて旅立っており、もちろん劉翔はその中の一人。関係者によると「五輪という大切な大会を前に(会議は)欠席せざるを得なくなった。少なくとも大会が終わる9日までは北京に帰れない」と語っている。
鄭潔も海外のツアーを転戦しており、1日までドバイでの大会に出場していた。この時期に北京に2週間張り付くなど、全くありえない日程となっている。
だが、劉翔に関して言えば、すでに1ヶ月以上前に、この予定は明らかとなっており、会議に出席できないことは分かっていた。つまり、彼らが代表メンバーに名を連ねたことは、あくまでも『お飾り』に過ぎなかったことになる。
この代表メンバーの「スター枠」に関して、中国国内ではさまざまな論議がなされている。
インターネット掲示板での議論も面白い。ある人は「劉翔が五輪で金メダルを取ることは中国人民の願い。この大切な時期に大会を優先させるのは仕方ない。」「“スター”委員がいることで私たちの会議への注目度も高まる。それだけでも意味があるのでは?」と理解を示す一方、「“栄誉”だけ得て、責任を果たさないのはおかしい」「学生が授業に出席しなければ叱られる。労働者が働かなければ給料が下がる。“スター”委員が会議に出席しなかったら、どう処理するの?」といった批判的な意見も数多くある。
これに対し、政治協商会議の張梅頴副主席は「政治協商会議の委員は各業界から選ばれるもの。劉翔と鄭潔はスポーツ界で傑出した人物であり、誰もが一致して代表と認める存在だ。彼ら自身がメンバーに連ねること自体が大切なのであり、彼らが“当選”することそのものが政治協商会議の価値なのだ」と語る。つまり要は「劉翔、鄭潔が名を連ねること自体に価値がある」ということなのだろう。
“スター”議員というのは、“どこかの国”でもある話。とりあえず議場にいるだけで「価値がある」という考えも分からないではないが、出席さえもできない“代表”というのでは、疑問が生まれてくるのは当然だ。別に劉翔や鄭潔らが、進んで代表委員になったわけではないだろうから、当人には責任はないのかもしれないが、中国の政治制度ならではの、「独特な人選」だと思う。
HISTORICAL ARCHIVE / 2008-03
政協会議委員に名を連ねる”北京五輪の華”
過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
- 原掲載先
- スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
- 筆者(原ページ署名)
- asa8043
- 当時の公開日時
- 2008/03/04 15:38 GMT+9
- 公開日時の根拠
- dc:dateとページ内日付・投稿時刻を照合一致
- 復元元URL
- http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/374
- 保存日時(UTC)
- 2008-03-06T04:15:24Z
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