← 歴史的アーカイブ一覧へ北京の国家水泳センターで行われている飛び込みの世界最高峰、W杯は23日、女子3m板飛び込みの決勝が行われ、中国の両エース、郭晶晶と呉敏霞が登場した。予想通り、この二人の優勝争いとなったが、郭が3回目でミスをし、その点差が最後まで尾を引いて387.35の2位。呉敏霞が計391.35で優勝を果たした。
夜7時から行われた決勝。門の外は予想通り、自家用車で訪れた人たちが車の行き場がなく、右往左往して、通りは大混雑。体操テスト大会のときよりも、警備が厳しくなったせいか、違法駐車は減っているようだが、本格的なモータリゼーション社会が到来している北京で、この自家用車に対する対策は急務といえるだろう。この点が本番では非常に心配だ。
場内は鮮やかな照明が入り、外光を取り入れ半照明になっていた昼間とはまた違った華やかさがある。
さて、プール内の観客は、昼の準決勝より心持ち増えたようだ。元々、チケットも売り切れで、満員御礼だったわけだが、客を入れていなかった飛び込み台にかなり近い座席(かえって陰になって見にくい)も開放され、そこに座る観客の皆さんは身を乗り出すように演技を見ている。空席になっているのは、最上部と飛び込み台から最も遠い部分の座席のみという状況だ。
一回目を飛ぶ直前、飛び込み台の裏で入念なウォーミングアップする郭晶晶を目にした。何度も何度も、体の動きをシミュレーションし、体のたたみ具合や跳躍のタイミングをチェックしている。その表情は、能面のように硬かった。なぜかリラックスして見える欧米の選手たちと異なり、彼ら中国人選手には、競技に向かう前、共通の『悲壮感』を漂わせている。
さて、試合は予想通り、中国ドリームチームを引っ張る二人、郭晶晶と呉敏霞が先行して始まった。しかし、3回目で郭晶晶がミスをして69.70。一方の呉敏霞はしっかり決めて79.05とし、ここでウーがトータルで9ポイント差をつけて、一歩リードした形になった。4回目で郭がきれいにまとめ、81.00で点差を3点縮めたものの、結局3回目でのミスが響き、テスト大会では、呉敏霞に軍配が上がった。郭晶晶は計387.75で2位。呉敏霞が391.35で優勝を果たした。郭晶晶は3度目の演技でのミスについて、「生きていればミスもある」と報道陣を笑わせていたが、予選でも同じような動作でミスをしていることから、大きな課題となりそうだ。これで、続けてW杯の栄冠を逃したことになり、『私にはW杯は合わないかも』と弱気のコメントも。
記者会見の間中、携帯電話をいじり、記者団の質問に皮肉で返すなど、などちょっとした『お嬢様ぶり』を見せていた郭晶晶。今回はモノにしたかった栄冠だけに、笑顔を見せてはいるが、内心は穏やかではなかっただろう。明日は、呉敏霞とペアを組んで、3mシンクロ板飛び込みに出場する。
HISTORICAL ARCHIVE / 2008-02
飛び込みW杯、郭晶晶はミスでV逸
過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
- 原掲載先
- スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
- 筆者(原ページ署名)
- 朝倉浩之
- 当時の公開日時
- 2008/02/24 00:23 GMT+9
- 公開日時の根拠
- dc:dateとページ内日付・投稿時刻を照合一致
- 復元元URL
- http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/366
- 保存日時(UTC)
- 2008-03-01T23:24:07Z
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