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HISTORICAL ARCHIVE / 2007-02

サッカー五輪代表、選手証言から当時を振り返る

過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
原掲載先
スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
筆者(原ページ署名)
asa8043
当時の公開日時
2007/02/10 10:31(タイムゾーン表示なし)
公開日時の根拠
ページ本文の日付・投稿時刻を確認。タイムゾーン表示なし
復元元URL
http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/36
保存日時(UTC)
2007-02-12T07:43:46Z
Internet Archive
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当時の公開日時:2007/02/10 10:31(タイムゾーン表示なし) / 筆者:朝倉浩之

ここ数日、中国サッカー界に続いている激震。昨日、このブログにメディア報道の内容から、私見を書かせていただき、多くの反響を頂いた。私自身も、心情として「まさにその通り」と思うことが多く、またこの事件が国際的に与える影響の大きさも改めて実感した。彼らは少なくとも「国家代表」として公の場に出ているのであって、いくらサッカーの試合、しかもユースの代表とはいえ、彼らの行動により、中国人全体が語られてしまうのはやむをえないと思う。 だが、中国での「生活者」の立場から、そう語りたくない・・というのが私の心情である・・・としか言いようがない。 中国U21代表がヨーロッパ遠征中に起こした「乱闘事件」は私自身の目の前で起きたことでなく、事後の映像と報道だけで判断せざるをえない。だから私自身も取材者としてでなく、一人のサッカーファンとして発言せざるをえない。 2月7日、ヨーロッパ遠征の親善試合の一環として、イングランド2部リーグのクイーンズパークとの試合に臨んだ中国U21代表は、後半30分、両軍入り乱れる乱闘事件を引き起こし、その試合が没収となった。この試合は観客は入らず外に開放された試合ではなかったが、カメラは入っており、映像としては、この乱闘の様子が終始、残っている。 一サッカーファンとして、あえて、この問題の真相、すなわち、一体あのときピッチ上で何があったのか・・ということを知りたいと思う。 もちろん、何度も言うように、試合の場で、しかも公のピッチ上で、暴力を振るうなどもってのほかで、これに対して何ら弁解の余地はない。だが、ここまでに至った理由は必ずあるはずだ。それを知った上で、彼らを批判したい。「一人のサッカー選手」、しかも世界に対して、「国を代表する」選手として、自分をコントロールする力が必要ではなかったか。それもまたサッカーにおける技能の一つであり、そこを育成できなかった中国サッカー全体の欠陥に問題がある・・・私はそうもいえると思う。 2月9日午後、帰国を命じられた7名の選手が北京首都国際空港に到着した。以下は今朝の朝刊(北京新報)、新華社の報道によるものである。 新聞によると、あの「乱闘事件」の発端は、今回帰国した選手の一人、コク(告におおざと)林が、相手選手の粗野な暴言やラフプレーに耐え切れなくなり、自ら「鉄拳」を出したことが発端となったとある。そのコク林も昨日、帰国し、記者団に囲まれたが、彼は一言、「責任は私にある。どのような処罰でも受け入れる」と語ったのみだったという。 さて、別の選手の言葉からも、その真相を探ってみよう。 呂征は、あのときの場面を振り返って、「彼ら(相手選手:クイーンズパークレンジャース)は故意に体を蹴ってきた。(記者に対して)もし誰かが殴りかかってきたら、あなたはどう反応しますか?」と語った。 また楊程は「相手は、試合開始当初からラフプレーが多かった。全て、直接、こちらの体を狙うもので、ボールには全然行ってなかった。おまけに常に、口汚い言葉で我々を罵っていた。試合前、みんなでは言ってたんだ。ピッチでは冷静を保とうと何度も。だから、みんなずっと我慢していた。殴り合いが起きたときも、大部分は止めようとしていた。でも結果的には、止めようとした者も一緒に殴り合いをしてしまった・・・」 もう一人、名前は明かされていないが、控え選手の回想をネット大手の「新浪」が伝えている。 「その時、私はベンチに座っていた。相手の動きが特にラフになってきて、ガオ林(冒頭に出た”発端になった”とされる選手)を挑発した。ガオ林は大声で中国語で『こんなことを続けてたら死人がでるよ』といったが、審判は意味が分かっていないようだった。我々は彼には『相手をケガさせるな。また怒らせるな。』と諌めた。しかし、相手側の背番号6の選手(氏名は不明)が自分のミスで、私たちに同点に追いつかれた。(0-1から中国が後半早々に同点に追いついた)そのためコーチから叱責を受けた。その鬱憤を晴らすために、ますますプレーはラフになり、口も悪くなった。」 またアゴを縫い、歯を折るという大ケガをした鄭濤も、ガオ林が相手選手に囲まれたのを「助けに」いったのをきっかけに暴行を受けたということも証言した。(以上全て新浪ネット引用) さて、「けんか」の過程を振り返って、どちらが悪かったのかを判断しようとしても、あまり意味がない、というのも確かだ。少なくとも、イギリス側は一つのクラブチームに過ぎず、一方の中国側は、「中国代表」の名前を背負った選手たちであり、いくらラフプレーや口汚い罵りがあったとしても、「それもまたサッカー」ではある。それがどれだけ彼らを傷つけていたかは、我々には分からず、安易には言えないが、やはり『国家代表』であるからには、それをやりすごすだけの能力を身につけていてほしかったとしかいいようがない。 発端となったガオ林ら選手の処分については、今のところ、中国サッカー協会としては、「十分な調査を行ってから、改めて」としている。
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