SPORTS CHINA
中国体育
A CLOSER LOOK AT
SPORTS IN CHINA
← 歴史的アーカイブ一覧へ
HISTORICAL ARCHIVE / 2008-01

「二兎を追うものは・・」中国サッカー代表が立ち向かう困難

過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
原掲載先
スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
筆者(原ページ署名)
朝倉浩之
当時の公開日時
2008/01/14 09:24 GMT+9
公開日時の根拠
dc:dateとページ内日付・投稿時刻を照合一致
復元元URL
http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/309
保存日時(UTC)
2008-03-17T12:45:16Z
Internet Archive
保存ページを開く ↗
本文の復元状況
保存本文を抽出し原HTMLと照合済み。保存前の欠落や編集履歴は未確認。
写真の復元状況
抽出した本文に画像参照はありません。

当時の公開日時:2008/01/14 09:24 GMT+9 / 筆者:朝倉浩之

昨晩未明に行われた中国代表、五輪代表の練習試合はいずれも大敗。『二束の草鞋』は『二兎を追うものは一兎をも得ず』の結果となった。 北京時間の昨晩未明、中国代表はハンブルク代表と、五輪代表はドイツのクラブチームとそれぞれ練習試合を行い、それぞれ0-4、2-7で完敗した。 中国代表はリー・ウェイら3人の主力選手を五輪代表に“レンタル”。元々、総合力でも劣っていたチーム力はさらに分断され、自分たちのゲームをさせてもらえなかった。またオーバーエイジ選手を合流させて、本大会を想定して臨んだ五輪代表もオリバー・カーンの守るゴールから2点をたたき出したものの、守りのミスなども重なって、惨敗した。 2008年最初の遠征試合は、ほろ苦いスタートとなった中国の両代表。これで国内のサッカーファンの『がっかりムード』はより拡大してきた感がある。 だが、中国代表のベドロビッチ監督は試合後、大敗にも関わらず、「満足できる試合だった」とのコメントを出した。その理由は『ケガ人が出なかったから』。 この時期、最も怖いのが選手たちのケガであることは言うまでもない。現に女子代表のエース馬暁旭は年末の練習試合でじん帯を損傷し、全治6ヶ月。オリンピック出場は微妙な状況となり、チームに暗雲が立ち込めている。また、練習試合とはいえ、ベドロビッチはあえて「アウェーでの戦い方」を試した。当然、23日後に迫ったイラクとの決戦第1戦のアウェー戦に備えたものだ。今は、選手も次々と交代させて試し、全く異なる位置において、チームにとって最適な戦い方を試している段階だ。考えてみれば、ベドロビッチが代表監督に就任して、まだ時はそれほど経っていない。国際試合にしても、数試合しか経験していない段階で、チーム作りを云々するのは時期尚早である。 国内では、今年、W杯予選と五輪の「二兎」を追わねばならないことに不安が広がっている。チーム力が分断され、結局、『一兎をも得られない』状況にならないか、というわけだ。選手層の薄い中国ならではの心配ということになるが、私はこの状況こそ、中国サッカーを強くさせる原動力になると思う。 もちろん、二つのビッグ大会からかかるプレッシャーは相当なもの。いずれも手厳しいサッカーファンに加え、全国民の注目を受けた状況で戦うことになる。 ここで二つの大会を両天秤にかける必要はない。まずは国家代表のアジア1次予選まで23日。練習試合は2試合残っている。それに向けて、中国の“頂点”である国家代表の強化に全力を傾けるべきだ。そして6月からは、一気に五輪代表にシフトして戦えばいい。つまり、目前の試合を一戦一戦、大切に戦う・・・その試合に向けた『最良のメンバー』を集めて臨む・・・今の中国代表には、それしかないし、サッカーファンも、未来の中国サッカーを信じつつ『一つ一つの試合を大切にも届ける』姿勢を保ち続ける他ない。 この大きな試練は、必ず中国サッカーを大きく育てると思う。困難に対して、もっとアグレッシブに、死に物狂いで相手に立ち向かっていく(ケンカをするのは勘弁してほしいが・・)そんな中国代表の戦いを見たい。
抽出した本文に画像参照はありません。
← 歴史的アーカイブ一覧へ