← 歴史的アーカイブ一覧へプレ五輪の一つとして行われている卓球プロツアーのグランドファイナルは昨日、北京大学体育館で開幕。今日の第2日は日本の福原愛がシングルス、ダブルスに出場したが、いずれも敗れた。
来年の五輪出場を確実にしている福原は来年の会場での初試合。まずは平野早矢香と組んで、韓国勢に挑んだが、セットカウント4-2で破れ、初戦突破はならなかった。続くシングルスは、ダブルス終了わずか30分後。改めてコートに顔を見せた福原は若干、疲れが出ているようではあった。
福原は単複いずれも初戦敗退。奥が福原。手前が郭躍(中国)
相手は、世界選手権の王者で、世界ランク3位の郭躍(19歳・遼寧省)。体育館の照明が予想以上にきつく『暑かった』と振り返る福原だが、その力の差は、暑さや疲れだけのものではなかった。第1セットこそ、調子の出ない郭躍を中盤から突き放し、11-7で先取したものの、その後は、郭躍の強さと安定感に圧倒された。第2セット、第3セットこそ、競り合う場面が見られたが、第4セットは中盤から完全に集中力を切らし、大差をつけられた。王者の勢いは最終セットも止まらず、結局、セットカウント4-2で破れ、今年、最後の大舞台は、初戦で姿を消すことになった。
「福原 加油!!」
試合中、福原のスマッシュが決まったり、いいプレーが出たときは場内が拍手に包まれる。またピンチになると、「福原(フーユエン) 加油(がんばれ)!」という掛け声が飛ぶ。中国人選手と対戦して、声援が飛ぶのは、恐らく福原くらいだろう。中国人の間でも、「お人形さん」という愛称で呼ばれ、親しまれている、その人気ぶりが分かる試合風景となった。さらに、試合後は、対戦相手の郭躍を差し置いて、中国メディアが福原の周りを囲んだ。次々と中国語で質問をする記者に対して、きれいな発音の中国語で丁寧に答える福原。マスコミに対する丁寧な応対は、福原が愛される理由の一つだが、中国メディアへの対応振りも、他の中国選手も及ばないほど、誠実だと思う。中国のテレビ・新聞メディアが殺到し、それに中国語で応えるものだから、日本から大挙してやってきた記者陣が待ちぼうけを食らわされるという風景も見られた。来年の北京五輪では、恐らく唯一、新聞の1面を飾れる日本人アスリートとなるだろう。
試合後の福原に殺到する中国メディア
照明が暑い?
試合後の取材を終えたあと、ヘタヘタと地面に座り込んだ福原。一言、『疲れた』・・・。世界初の卓球専用スタジアムとして建設された北京大学体育館。だが、福原は中国メディアに対しては、「スタジアムは素晴らしい」とコメントしたものの、日本のマスコミに対しては、本音を吐いた。「とにかく暑かった」という福原は、試合中、何度もラケットで体を仰ぐ姿、そして汗をタオルで拭く姿が見られた。ダブルスの第2セット目あたりから、照明による暑さを感じ、体力の消耗がかなり激しかったという。強い照明については「テレビ局にいるみたい」と記者団を笑わせたが、来年に向けて、その克服が重要なのは間違いない。「プレーで対策を練るのではなく、別のやり方で」という福原は、暑い日にランニングをするなどの根本的な体力向上による暑さ対策をしていくと語った。北京五輪が開催されるのは8月。その暑さは、今回の比ではないだろう。「今日は技術よりも体力の差」と振り返った福原。来年の本番を前に、会場自体のクセを知ることが出来たのは大きな収穫といえるだろう。
来年の課題は暑さ対策?
HISTORICAL ARCHIVE / 2007-12
福原愛、単複破れる・・来年の課題は暑さ克服?(現地レポ)
過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
- 原掲載先
- スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
- 筆者(原ページ署名)
- 朝倉浩之
- 当時の公開日時
- 2007/12/15 00:15 GMT+9
- 公開日時の根拠
- dc:dateとページ内日付・投稿時刻を照合一致
- 復元元URL
- http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/288
- 保存日時(UTC)
- 2007-12-21T01:31:17Z
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