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HISTORICAL ARCHIVE / 2007-01

中国スポーツのミカタ~テニス

過去掲載記事をアーカイブから復元したものです。本文は当時の表記を維持しています。
出典・公開日時・復元状況
原掲載先
スポーツナビ+/スポーツCHINA〜体育中国
筆者(原ページ署名)
朝倉浩之
当時の公開日時
2007/01/25 13:46(タイムゾーン表示なし)
公開日時の根拠
ページ本文の日付・投稿時刻を確認。タイムゾーン表示なし
復元元URL
http://www.plus-blog.sportsnavi.com:80/asa8043/article/2
保存日時(UTC)
2007-02-12T08:30:06Z
Internet Archive
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当時の公開日時:2007/01/25 13:46(タイムゾーン表示なし) / 筆者:朝倉浩之

15日(月曜日)から豪メルボルンで行なわれていた全豪オープンがまもなく終わろうとしている。中国勢は今日(25日)のダブルス準決勝で鄭潔・晏紫(テイケツ・アンシ)組がチャン・チュアン組(台湾)に破れ、去年に続く、全豪制覇はならなかった。 結論から言うと、この結果は、中国のスポーツファンをかなり落胆させている。ここ数年の中国テニスの躍進ぶりは、かなりのものだったからだ。だが、それだけ中国テニスに対するメディアの注目度が上がってきていることが分かる。 (一)中国テニスの躍進 その全ての始まりは2004年のアテネ五輪でテニスのダブルスにおいて、孫テンテン・李テイ組(中国)が大方の予想を裏切って、見事優勝。中国に初のテニスの金メダルをもたらしたことである。その後、李テイの調子が落ち込んだことにより、このペアは泣かず飛ばずとなり、結局、今年からペア解消となったものの、去年はまたニュースターが誕生した。 まずはシングルスで現在16位(1月15日現在)に付けている李娜(24歳)である。2006年全英オープン(ウィンブルドン)では中国人として最高のベスト8に進出した。(これまでの最高は2004年全仏オープンで鄭潔が達成したベスト16)切れ味の良いバックハンドと少しドライブがかったクロスサイドへのフォアハンドが持ち味の選手である。   そしてダブルスでは、鄭潔・晏紫組。四川省出身の二人は、ジュニア時代からコンビを組んでいたこのペアは、去年のテニス界を大いに賑わせた。2006年全豪オープンで第12シードながら、中国人初の4大大会制覇。そして全英オープンも制覇し、去年の4大大会のうち2大会制覇という驚くべき快挙を成し遂げたのである。 またウィンブルドンのあと、去年7月半ばには中国・北京でフェドカップ(女子テニス国・地域別対抗戦)のワールドグループ・プレーオフが行なわれ、中国はドイツを4勝1敗で下し、今年のテニス世界一をめぐる「ワールドグループ」の国別トーナメント出場が決まった。名実共に、中国女子テニスが世界の舞台に踊り出たわけである。 2008年北京五輪で中国は全ての種目でメダル獲得、もしくはメダル争いをすることを目標としている。「テニス後進国」だった中国が、ここ数年で、ここまで躍進したのは、関係者の努力だけでなく、これまでの「国家のためのスポーツ」という枠組みを超えてプロ化を進めていったことなど、様々な要因がある。 また「ダブルス」での金メダル、4大大会制覇・・・・というのもミソである。世界の一流選手がしのぎを削るシングルスでトップに立つことは難しい。ただ、ダブルスは全体的に軽視されており、二人の選手のコンビネーションが絶対的に必要であるにもかかわらず、大会直前に間に合わせの急造ペアで臨むことが多い。そこで、中国は孫テンテン・李テイ、そして鄭潔・晏紫の二つのペアをメインに、徹底的にコンビネーションを鍛えた。そうなれば、例え一流選手同士の(シングルランキングの選手同士であっても)ペアに対しても、十分に勝機があるというわけである。 (二)2007年、中国テニスの目標 2007年の中国テニスの目標について、テニスの中国代表チーフコーチ蒋宏偉氏に聞いた。 第一に2つめのダブルスコンビの育成である。前述のとおり、アテネ五輪の金メダリスト、孫テンテン・李テイ組はその後の成績不振のため、コンビは解消。孫テンテンは、若手で成長目覚しい孫勝男と新たにコンビを組み、全豪に臨んだ。結果はベスト8まで進み、新造ペアにしては、出来すぎの結果を残した。中国テニス協会としては、北京五輪までにメダルを狙える2組のダブルスペアを作ることを目指しており、まずはこの「孫・孫ペア」が一歩抜け出た感じだ。 そして第二は、シングルスのレベルアップである。“ダブルス重視”のこれまでの姿勢は変わらないものの、シングルスの成績向上の上にダブルスがある、と考え、特にエースの李娜には、世界ランク15位以内に安定的に入ることを目標に設定し、けん引役を担わせる。 またフェドカップという世界一をめぐる国別団体戦の舞台でも、一つでも多く勝って、存在感を示したいところだろう。(4月21日、22日開催) テニス・・というと、いまいち振るわない印象のあるアジア勢だが、こと中国勢に限っては、まさに今伸び盛りである。全豪オープンは、健闘した「孫・孫ペア」を除いて、やや期待はずれに終わった中国勢だが、その伸びしろはまだまだ相当あるような気がする。
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