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ここ最近、日本のプロ野球界でオンラインカジノへの関与が問題になっている。だが、この件は日本だけに限った話ではない。中国のアスリートたちもまた、ギャンブルという落とし穴にはまっている。そのひとつが賭博である。
中国のアスリートたちも例外ではない。しかも、ただの趣味の範囲ではなく、キャリアが吹き飛ぶほどの大勝負をしてしまうのがポイントだ。ここでは、そんな「勝負強さ」と「勝負弱さ」の狭間で揺れた彼らの物語を紹介しよう。
第1章:スポーツ界の“ハイリスク・ノーリターン”ゲーム
さて、アスリートと賭博といえば、最もイメージしやすいのはサッカーだろう。なにせ中国のサッカー界では、賭け試合が本業の選手がいたとも噂されるほど。2009年から2011年にかけて、大規模な八百長スキャンダルが発覚。中国代表クラスの選手たちが違法賭博と結託し、試合を操作していたことが明るみに出た。結果は永久追放や実刑判決という、まさに「オウンゴール of the year」だ。
さらに2023年には、公安当局の2年間にわたる捜査の結果、43人の選手・コーチが永久追放されるというまさかの展開。もうここまでくると、「試合はピッチで決まるもの」という常識が疑わしくなってくる。
第2章:卓球界の「ダブルフォールト」
卓球といえば、ひたすらボールを打ち返す忍耐のスポーツ。しかし、中国の卓球界では、ギャンブルの借金も跳ね返せるとは限らない。
ロンドン五輪金メダリストの張継科(チャン・ジーカー)は、違法なオンラインカジノに手を出し、なんと借金を1億円以上抱える事態に。そしてその返済方法が衝撃的だった。なんと交際相手だった女優のプライベート動画を担保にしてしまったのだ。
結果、動画をネタにした恐喝未遂事件に発展。世間からは「卓球は回転が命だが、彼の人生も回転しすぎた」と皮肉られる始末。ギャンブルにはまったアスリートの末路としては、なかなか壮絶な例である。
第3章:スヌーカー界のビリヤードショットは八百長へ
2023年、スヌーカー(ビリヤードの一種)の中国人選手10名が八百長で出場禁止処分を受けるという前代未聞の事件が発覚した。
主犯格は梁文博(リアン・ウェンボー)と李行(リー・ハン)。彼らは若手選手を巻き込みながら、不正な試合操作を行い、賭博組織と結託していたという。まるで「映画の悪役か?」と思うほどのストーリー展開だ。
スヌーカーといえば、冷静な計算と精密なショットが要求される競技。しかし、彼らが計算を間違えたのは、違法行為のリスクだったようだ。
第4章:中国政府の対応:「ゼロ容認」と「全員追放」
このような事件が続出するなか、中国政府の対応は非常にシンプルである。
1. 発覚すれば即永久追放 2. 海外カジノへの渡航制限を強化 3. オンラインカジノの摘発強化
つまり、「スポーツ界で違法賭博は認めない」という強硬姿勢。これにより、再発防止策が講じられているが、果たしてどこまで効果があるのか。
おわりに:スポーツとギャンブルは両立しない?
ギャンブルには「勝つか負けるか」という究極の二択がある。そしてスポーツの世界でも「勝つか負けるか」のシンプルなルールが存在する。
しかし、スポーツの勝敗は努力や戦略によって決まるもの。一方で、ギャンブルの世界では「運」や「確率」が支配する。そして、アスリートが賭博の世界に足を踏み入れたとき、その試合はすでに「負け試合」なのかもしれない。
「試合は正々堂々とプレーするもの」
そう思いたいが、果たして今後もこの「ルール」を守れるアスリートがどれほどいるのか。これからも中国スポーツ界の「オウンゴール」に注目が集まりそうだ。
中国スポーツとオンラインカジノについて考察したレポートを下記でアップしております。